夏はダイバーやシュノーケルを楽しむ人で混雑する青の洞窟も、冬であれば少人数でゆったり満喫できます。少人数グループであれば、ガイドも一人一人に目が行き届くため安心です。周りを気にせず、自分のペースでマリンレジャーを楽しみたい人は、プライベート感が味わえる冬場がおすすめです。
また、青の洞窟へ降りる階段は夏場のように長蛇の列になる事もなく、海までの移動時間が短縮できる上に、駐車場・シャワーなどの施設利用においても、余裕を持って過ごすことができます。時間を効率的に使うことができるのは、冬ならではの魅力の1つです。
一般的に、「冬の海は透明度が高い」と言われています。その理由は、水温が低くなるとプランクトンが少なくなり、海水の透明度が高くなるからです。また、青の洞窟のような、人気スポットの場合、人の多さによって、海の透明度は変化します。人の多い夏場は、海底の砂が舞い上がったり、海中にいるダイバーが吐いた息(気泡)で視界が悪くなったりする事もありますが、冬場は観光客が少ないので、自然のままの綺麗で澄んだ景色を見ることができます。
夏も透明度が高い沖縄の海ですが、海中の景色や生き物を、より鮮明に見たい場合は、冬もおすすめのシーズンです。
同じスポットであっても、見ることができる生き物は季節によって変わります。目に見えなかった大きさの生き物が、見える大きさに成長したり、海水温の変化に伴い個体数が増えたりと、季節の移り変わりとともに、海中の景色も変化していきます。
青の洞窟やその入り口付近で、夏では出会う機会が少ないウミウシ、グルクマ、コブシメなども、冬になると遭遇する確率が高くなります。また、冬場は観光客も少なく、周りを気にせず生き物観察に没頭できるので、ゆっくりと海中散策をしたい人はこの時季がおすすめです。